脳に汗をかくこと

5月 23rd, 2014 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (脳に汗をかくこと はコメントを受け付けていません)

最近、新規ビジネスプランを書いたりして思うこと。

こうやったら新規ビジネスは上手くいくというノウハウ本はあるけど、この通りにやっても上手くいかないと思う。

なぜか?

やっぱり、新規ビジネスは考えて、考えて、考えて、考え尽くしたところに、新しいビジネスがあって、”こうすれば上手くいく”というノウハウだけでは、やっぱり、考えが浅くなる。

結局のところ、”これはうまくいきそうだ”と思いつくことはある。これはこれで重要だけど、そういう思いつきはもうすでに大半の人がやっている。だから、新しいことをやるには、その”思いつき”を様々な角度から検討し、本当に上手くいくかを考え、上手くいかない場合はどういうケースかを考え、”これだったら絶対いける”というレベルまで昇華させる、やっぱり、その段階でようやく腑に落ちる。

とくにベンチャー企業の場合、基本は資本力では大企業に勝てない、だからこそ、考えて、知恵を絞って、ひたすら考えて、”これなら間違いない”というレベルまで考える。孫さんは、これを「脳に汗をかくくらい考えるべし」と指摘していて、まさに、その通りだと思う。

と考えると、やっぱり、幼いころから「脳に汗をかく」習慣をつけるというのはとても重要だと思う。それは、ちょっと考えたところで「これでいいや」というのではなく、あらゆる角度から考えて、考えて、考える、こういう習慣ができれば、新規ビジネスに限らず、どんなところにいっても確実に生きる。自分もできているとは思わないけど、やはり、これが必要なんだなと思いました。

誰がデジカメを買う? ジャパネットたかたに見る”売る力” 

5月 10th, 2014 | Posted by admin in 経営 | 長橋のつぶやき - (誰がデジカメを買う? ジャパネットたかたに見る”売る力”  はコメントを受け付けていません)

あまりテレビを見るタイプではないけど、土曜日の朝、たまたまたテレビをつけていたらジャパネットたかたのCMに気づきをもらいました。

そのときの製品は、カシオのデジカメ

この低価格コンパクトデジカメは、スマホの登場で、完全に市場としては縮小傾向。あのキャノンでさえ撤退を発表している。画質もだいたいスマホとデジカメ同じくらいで、かつ、Facebookとの連動などソフトウェアについてはスマホの方が確実に優っている。だから、あえて、コンパクトデジカメを使う必要はないというわけだ。

でも、ジャパネットたかたは、そんな背景とは関係なく、売る。

その売り方は、まずデジカメを活用するシーンをみせる。それは旅での家族の思い出を記録におさめる、そのためにデジカメが必須だと。

そして、高田社長が”今、買わないと損”とまくしたてるw

最後に、9980円という価格を訴求する。

たぶん、売れると思う。

”今更、コンパクトデジカメなんて誰が買うの?” ジャパネットたかたは、このテーゼを見事に覆していると思う。

こんなの売れるはずはないとおもっていても、売り方の工夫でいくらでも売れる。

というわけで、”モノが売れない”と嘆いていたら、”売り方を工夫する”、これは重要だと思う。

当たり前といえば、当たり前だけど、ジャパネットたかたからその当たり前を教えてもらった気がします。

もう20年

5月 2nd, 2014 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (もう20年 はコメントを受け付けていません)

 もう20年。

 いまから、20年前の5月1日、自分は高校生で、アイルトン・セナ、ナイジェル・マンセル、アラン・プロスト、リカルド・パトレーゼなど、キラ星のごとく輝くF1の世界に夢中でした。

 そして、20年前の5月1日、たしか、その日は、高校の遠足に行く予定だったけど、天候不良によるキャンセルで、自宅待機だったと思う。朝のニュースで飛び込んできたのが、アイルトン・セナの事故。本当に信じられなくて、人生で初めて喪失感を感じた瞬間です。

 やはり、スターばかりのF1でもセナは別格で、中嶋悟とのロータス・ホンダとのコンビ、鈴鹿グランプリでのプロストとの確執、故国ブラジルでの悲願のGP獲得、もう20年以上前だけど、まるで昨日に彼の思い出が甦ってきます。

 2014年、もう自分はアイルトン・セナよりも3年以上近く長く生きているけど、彼の生きた濃密な時間には到底追いつかない。やはり、20年経っても相変わらず、彼が輝き続けるのも、彼という存在があまりにも濃密で人々に感動を与え続けたからのような気がする。それは、享年30年にして斃れた吉田松陰が今でも人々に志を与え続けているのと同じなのかもしれない。

 彼の事故から20年、20年前の楽しかった思い出を呼び起こしてくれました。そして、あと10年、20年、どれだけ経っても、5月1日に彼を忘れることはないです。

偏差値教育からアインシュタインは生まれない?

5月 2nd, 2014 | Posted by admin in フォン・ノイマンに学ぶ | 長橋のつぶやき - (偏差値教育からアインシュタインは生まれない? はコメントを受け付けていません)

このところ読んだ2冊の本から、いろいろと学ぶことがありました。

ひとつは、カレン・フェラン著「申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。 」、これは、コンサルが会社に入って業績を上げるところが、会社をぐじゃくじゃにしてしまうという話。

もう一つは、大前研一「稼ぐ力」、会社が”突然死”する時代に、どうキャリア形成し、個人の能力を高めるかというテーマ。単に教育にだけではなく、政治・経済・技術まで幅広くカバーしており、さすがな一冊。

前者でとても印象的だったのが、第6章「人材開発プログラム」には絶対参加するな。これは、コンサルが人材開発プログラムを作成し、社員を業績に応じてA,B,Cとランク付けする、これは問題であり、こう指摘する。

社員が将来的にどの程度の能力を発揮するかは未知数なのに、どうやって社員を最初から固定的なランクに分類できるというのだろうか。(p207)

将来の未知数が化けたもっとも良い例が、アイン・シュタイン。彼は20世紀を代表する人物に選ばれながらも、父親からできそこない扱いされ、チューリッヒ工科大学の入試におち、家庭教師もクビになり、散々な人生だったものの、友人の口利きでベルンの特許庁の職員になり、そこでも昇進できず、1905年暇を持て余して書いた論文が「特殊相対性理論」、「光量子仮説」、「ブラウン運動」、「質量とエネルギーの等価性」の4本。これが、一般相対性理論につながった。

これと共通する話が、後者の「この国をダメにした「偏差値」を廃止せよ」の議論。彼は、偏差値をこう指摘する。

日本で導入された偏差値は自分の「分際」「分限」「身のほど」をわきまえさせるためのもの、つまり「あなたの能力は全体からみるとこの程度なんですよ」という指標なのである。そして政府の狙い通り、偏差値によって自分のレベルを上から規定された若者達(1950年以降に生まれた人)の多くは、おのずと自分の”限界”を意識して、それ以上のアンビションや気概をもたなくなってしまったのではないか、か考えざるを得ないのである。
本田技研工業を創業した本田宗一郎さんは、従業員わずか25人の小さな町工場のときに「世界のホンダを目指す」と朝礼でリンゴ箱の上から演説していたという。(p198)

偏差値も前者でいうところも”ランク”と同じだと思う。そして、いったん、ランク付けした瞬間に、「身のほど」をわきまえてしまう。そして、身のほどをわきまえてしまったら、それ以上の気概をもたなくなってしまう。

難しいのは、誰でもアインシュタインになれるわけではないこと。以前、紹介したフォン・ノイマンにしても、何もないところから天才は生まれない、やはり、生まれつきのものもあるだろうし、育った環境(ファン・ノイマンは規則が複雑なラテン語を完璧にマスターしたという)もあるだろう。だから、偏差値教育をやめたところで、次のアイン・シュタインは生まれるとは限らない。

でも、重要なのは、アンビション・気概をもつこと。志を持たないとなにも生まれない。だから、志を育てることが重要だと思う。

後者では、その解決案として、こう指摘している。

とにかく、日本人がかつての蛮勇、アンビション、気概を取り戻して日本が再び元気になるためには、今すぐ偏差値教育をやめるべきだ。そして、北欧のような21世紀型の教育に移行すべきである。先生は「ティーチャー」(教師)ではなく、「ファシリテーター」(能力を引き出す伴走者)「メンター」(助言者)として、集団教育ではなく個人教育的な能力を増やす。(p201)

かつて幕末の吉田松陰は、松下村塾の塾長で”教師”とされているけど、実は”教師”というよりは、孟子を教えに則った”志”を植えつける「ファシリテーター」、「メンター」的な要素が強かったんだろうと自分では思っています。そして、自分も一人でもそうした”志”を育てることができればと、この2冊から思ったのでした。

大資産家になるためのアジア副業マニュアル100万円から実現できる人生改革

5月 1st, 2014 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (大資産家になるためのアジア副業マニュアル100万円から実現できる人生改革 はコメントを受け付けていません)

レビュープラスさんより頂きました、ありがとうございます。

21世紀はアジアの時代といわれて、21世紀ももう10年以上たつ。
やはり、21世紀はアジアの時代だと思う。先日もベトナムのホーチミンにいく機会があったけど、次々と新しい開発がおこなわれていて、いつもいくたびに、アジアの時代を感じます。

そして、この本「大資産家になるためのアジア副業マニュアル100万円から実現できる人生改革」も、アジアで副業からはじめて事業を大きくする方法を取り上げている。

では、どうするか?

本書は、「日本以外に住居を持ち、最高の人生を実現する具体的な方法をお教えする」(p86)というように、アジアに家を持つことで、1.リスク分散、2.節税、3.ワークスタイル(好きなときに好きな場所で仕事ができる)、4.日本に準外国人として入国できることのメリット(例:外人専用のレールパス、ジャパンレールパスの利用)、5.複数の国にわたる事業展開をあげる。

これを実現するために必要なのは、”動くこと”。筆者は、こう指摘する。

「動くことは単なる消費ではなく、電気、利益を生み出す方法である」

それは、自転車のランプが、自転車の動力から電気を生み出し、そこからランプを点灯するように、動くことでエネルギーを生み出すと。

そして、電気をどう生み出すか、筆者は、1.運び屋、2.個人貿易、3.サービス事業初期立ち上げ、4.サービス会社立ち上げ、5.サービス事業世界展開の4つの”発電“ステージを提唱する。

やっぱり、そういう時代なんだと思う。もちろん、日本国内で動いてもエネルギーを生み出すことができるし、それは否定すべきことではない。

でも、それ以上に、アジア、海外をまたにかけて、動いて、電気を生み出すことで、さらなる付加価値を生み出すことができると。

どのように海外に住む場所を得るかといった実践的なポイントからエネルギーを生み出すポイントまで網羅されていて、得るものは多い本でした。