パワーポイント思考とワード思考

8月 8th, 2014 | Posted by admin in 長橋のつぶやき

最近、パワポ資料を作っていて思うこと。

基本、自分はパワーポイントというツールが苦手、というか、上手く使いこなせないと思っている。勝手な苦手意識だけかもしれないけど。

自分の考えるスタイルは、連続的にロジックを積み上げるタイプなので、パワポで次のスライドに移ると、連続したロジックが”分断”されてしまう気がする。

と、考えると、自分の疑問は、なぜ、プレゼンにパワポを使わなくてはいけないのか?

おそらく、伝えたいことの要点をまとめるのが便利なツールだからだと思う。

たとえば、スティーブ・ジョブズのプレゼン。人の心をつかみ、ワクワクさせるプレゼンは、おそらく、ロジックを積み上げた文章では実現できないと思う。

一方で、研究発表やビジネスの意思決定に関わるプレゼンの場合、人をワクワクさせることよりも、きっちりロジックが通っていることの方が重要だと思う。

で、前者がパワポ型思考であれば、後者はワード型思考、そして、後者はパワポでプレゼンしなくともよい気がする。むしろ、パワポを作って安心してしまい、結局、プレゼン内容を理解しないまま進むケースもある。

かつて、ある数学者の方からこんな話をお伺いして、すごく納得した。

「本当に数式の証明を理解したと思ったら、まず、本を閉じて、本当に自分で証明できるかやるべし。」

すなわち、”非連続”なパワポの場合、すらすらとスライドは作れるものの、結局、自分の経験では理解しないまま作ってしまうケースが多い。むしろ、パワポ頼みにせず、自分が理解するまで、”本を閉じる”、紙に書く、など、いろいろやるべきだと思う。

というわけで、自戒をこめた結論。パワポはあくまでもツール。パワポで納得するのではなく、自分で伝えたいもの、理解したことをパワポに落とすべしと。

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