善玉菌と悪玉菌

9月 6th, 2020 | Posted by admin in 長橋のつぶやき

 自分は生物とか医学とかそれほど詳しい訳ではないですが、以前、お世話になったコテコテの商社マンの方がことあるごとに腸内細菌について話しておられました。腸内細菌とは、自分たちの腸の中を顕微鏡で覗くと、まるで植物が群生しているように多種多様な細菌が存在していて、それは色とりどりのお花からなるお花畑(フローラ)であることから、腸内フローラとも呼ばれています。

 で、このお花畑では、大きくわけて、3つのタイプが存在しています。まず、体に良い働きをする「善玉菌」、便秘や下痢といった悪い影響を及ぼす「悪玉菌」、そして、どちらにも属さず優勢な方に見方する「日和見菌」です。で、腸内フローラとしては、善玉菌を増やして、「日和見」している日和見菌を増やすことが、健康への一歩のようです。

 くだんの商社マン氏は、この腸内フローラを会社の組織も同じ問題と看破しておられました。というのは、会社の場合、何かしら課題があります、たとえば、営業と開発が連携できてなかったりとか。で、それを放置すると、どんどん会社が弱くなり、競争力を失いがちです。だから、こうした現状の課題を認識し、それを変えようとする、腸内フローラでいえば、善玉菌と言えるかもしれません、ただ、それは結果的に悪い結果につながる可能性もあるので悪玉菌かもしれないです。

 いずれにしても。善玉菌と悪玉菌のせめぎあいのなかで、重要なポイントは、「日和見菌」と言います。商社マン氏は、「どんな組織でも善玉菌と悪玉菌と日和見菌がいる、組織を動かすには日和見菌を見方につけるべし、これが組織を動かすコツだと」と強調しておられました。まあ、感覚的にわかりますよね、善玉菌と悪玉菌どっちが正しいかわからないけど、日和見菌は優勢な方である「勝ち馬」に乗るので、そういう流れを作るべしと。

 さて、この人間のDNAに刻まれた腸内フローラをどう解釈するか。面白いテーマですよね。商社マン氏のように「日和見菌を抑えるべし」というのは組織を動かす上で卓見と思いました。まあ、それもあるとして、自分としては、「日和見菌になりたくない」とも思いました。まあ、勝ち馬に乗るのではなく、善玉菌、悪玉菌、どちらなのか判断できませんが、自分の明確なポリシーは持っていたいと思いました。最近は商社マン氏とは御無沙汰ですが、また、腸内フローラについてお話をお伺いしたいと思いました。

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