「成功する音楽家の新習慣」から見る成功の法則とは

4月 29th, 2025 | Posted by admin in 長橋のつぶやき

 いつもチェックしているゴルフブログで紹介されていた「成功する音楽家の新習慣」を読みました。残念ながら自分は音楽、楽器の類はほとんどできないのですが、いろいろ発見がありました。そのなかで、音楽家としてどうしたら成功できるか?というのは、単に音楽家に限らず普遍性があるようにも思いました。

 まず、どうしたら音楽家として成功できるか?この本は、3部から構成されていて、第1部 練習上手になる、 第2部 恐れず演奏する、 第3部音楽家であり続けるために、です。ざっくりいえば、1.深く練習して練習上手になって、2.プロとして恐れず演奏して、3.故障などを防いで音楽家としてのキャリアを築くこと≒音楽家として成功する習慣と理解しました。この1.練習、2.本番、3.ケアを習慣化することは、これは音楽家に限らず、スポーツでも、芸術でも、ビジネスでも通じるものがありそうです。 

 この3つの中で最も重要と思われるのが、深く練習して練習上手になること、と理解しました。そして、著者は深く練習することをこう定義します

「深く学んだと言えるのは、学んだ知識で自分が変わったときー数学の試験のためだけに勉強するのでなく、実際に使ってみる、たとえばその知識の彫刻のデザインに応用したときだ。そんなとき、数学の原理は生きたものとなり、どんな試験よりもずっと長く記憶に残る。深い練習の過程には、さらには幅広い内容が含まれる。深く練習すれば、曲であろうと練習課題であろうと、さまざまな面から追求し、何にでも興味深い点を見出すことができるようになる。そうなれば、舞台上で自信をもって芸術的にふるまうことができる(p29)。」

自分の理解では、世の中知っただけではダメで、知ったことを実践すべしという、陽明学でいう、知合同一の考え方でもあります。で、練習上手になると、次のステップ、2.恐れず演奏するにもつながりそうです。プロであっても、人前で演奏するのは誰も不安がつきまといます、ただ、深く曲を学ぶ、深く練習することは、こんなメリットがあると指摘しています。

「曲を深く学ぶことがでえきれば、気づきの力を高めてプレッシャーにも強い土台をつくることができる。それができたら、これまで準備してきたことを足掛かりにすれば、本番では自分自身を心のおもむくままに表現できる。」(p158)

 最後は、3.音楽家としてあり続ける、一言で言えば自己管理です、曰く、

「創造的に活動し続けている音楽家は、練習と本番のスキルに秀でているのはもちろんだが、自己管理にも積極的に取り組んでいる。そして自分の身体の限界を尊重し、音楽への情念を日々新たにし、音楽としてのキャリアをたどる中で困難に直面してもひるまずに受け入れる。「私たちの中にある、気分を新たにしてくれるもの、平和に満ちたもの、癒してくれるもの」につながっているのだ。(p243)

 というわけで、結論、音楽家、あるいは、スポーツ、芸術、ビジネスでどうしたら成功するか?この3つのプロセスがヒントになりそうです。音楽、スポーツは、練習・本番・ケアはハラオチしますが、ビジネスだとどうでしょうね。

自分の感覚から言えば、1.深く練習して練習上手になる=社会のルール、会社のルール、ビジネスモデルを理解・練習して、実際に使ってみる、2.プロとして恐れず演奏する=失敗を恐れず、仕事・新しい事業にチャレンジする、3.音楽家としてあり続けるために=常にモチベーションを保つ、あたりでしょうか。とすると、1→2→3と逐次つながる話ではなく、1.練習上手になるべく常に研鑽しながら、2.プロして恐れずチャレンジしながら、3.モチベーションを保つ、同時に展開するプロセスかもしれないですね。

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