Twitter,Facebook,Linkedinに起きている10の最近の変化

1月 28th, 2014 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (Twitter,Facebook,Linkedinに起きている10の最近の変化 はコメントを受け付けていません)

USのオンラインメディアFastCompanyで、”10 Big, Recent Changes To Twitter, Facebook, And Linkedin You Should Know About ”(Twitter, Facebook, Linkedinにおきている10の最近の変化)として、10の変化を上げている。今後、どう変わるかを見極めるのに役立ちそうなので、アップデートします。

1.Twitter rolls out new design - Twitterがモバイルにあわせた新しいデザインを導入。左サイドメニューからナビゲーションができるようになった。

2.Twitter emphasizes images even more – Twitterが画像をさらに強調するようになった。

3. Facebook changes its algorithm–again – Facebookがアルゴリズムを再び変更。Facebookha,ニュースフィードのランキングアルゴリズムを変更。とくに、メディアからのクオリティが高いニュースを優先的に表示するように変更。その変更理由について、Facebookの発表では、

Why are we doing this? Our surveys show that on average people prefer links to high quality articles about current events, their favorite sports team or shared interests, to the latest meme.
(なぜ、こうした変更をするのか? 一般的なユーザは、好きなスポーツチーム、興味のあること、などに対する質の高い記事を好む傾向があるという調査結果が得られた

という。

4.Twitter adds photos to DMs - TwitterのDM(ダイレクトメッセージ)に写真を入れられるようになった

5.Twitter adds promoted accounts to mobile timelines - Twitterのモバイル版のタイムラインにプロモーションアカウント(広告用アカウント)を入れることができるようになった。

6.Facebook and Twitter help advertisers measure conversions – FacebookとTwitterでは広告主がコンバージョンを計測しやすくなった。
 Facebookでは、”measurement partner”と呼ばれる広告主が、カスタムオーディエンスを送信し、Facebook上でキャンペーンをし、Facebook上でその効果がわかるというもの。カスタムオーディエンスについては、3つのイノベーションで“復活”するフェイスブック、その収益力は本物か?に書いたのでご参照ください。

 Twitterも同じようなアプローチで、1.Twitterのプロモーションアカウントでプロモーション、2.ユーザがそのプロモーションを通じて商品を購買、3.どのTwitterユーザが購買したのか、広告主はコンバージョンレポートで閲覧することができる、というもの。

7. Twitter offers tailored audiences to advertisers - Twitterがテイラーメードの広告を提供
 5.に似ているアプローチで、あるTwitterユーザが、ハワイのホテルのウェブサイトを見るとする。そのウェブサイトに広告を表示するアドパートナーはTwitterに、そのTwitterユーザがハワイのホテルのウェブサイトを閲覧していることを伝える。そして、そのユーザのTwitterタイムラインに、そのホテルのプロモーションツィートを表示する仕組み。

8.LinkedIn announces Showcase Pages for companies - LinkedInが企業向けにショーケースページをオープン
 いってみれば、Facebookの企業ページのようなイメージのショーケースページを作ることができるようになった。

9.Facebook updates its Page Composer - Facebookがページコンポーザーを更新
 ある特定の時間にポストできるスケジュール機能、複数の写真を一度に表示される機能など追加。

10.Twitter adds search filters on mobile - Twitterはモバイルでのフィルター検索機能を追加
 モバイルでの検索機能で、Phone,Videoなどのフィルターを追加。

総じていえば、かつて、Facebookが上場したときに、モバイルのマネタイズどうすんの?という話で、かなりリソースを投じて、モバイルのマネタイズを実現したように、今は、Twitterが、様々な手段を使って、マネタイズを強化しているといったところ。そういう意味で、メディアとしてのTwitterが盛り上がってくるのかもしれません。

Pheedは次のTwitterになるか?

3月 27th, 2013 | Posted by admin in イノベーション | テクノロジー - (Pheedは次のTwitterになるか? はコメントを受け付けていません)

Facebook,TwitterのようなSNSは、サーバとソフトウェアを用意するだけで、サービスを提供できるので、その参入障壁はとても低い。このPheed(フィード)も、海千山千とあるSNSの一つ。

Pheedは、いわゆる、Twitterの拡張版で、Twitterのようにユーザをフォローし、自分でテキスト(400文字)、写真、オーディオクリップ、動画、ライブを投稿することができるサービス。ただし、Twitterと違う点は、ユーザによるマネタイズ手法をサポートしている点。具体的には、Monthly Subscription(月額課金)ならびに有料ライブ配信ができる。Forbesはこの記事で同社を”Twitter with a business plan”(ビジネスプランありのTwitter)と指摘したけど、まさにその指摘通り。

それでPheedは次のTwitterになりえるのか? Twitterはさておき、Ny Timesのこの記事昨年11月のInstagramの規約変更(Instagramに投稿した写真をInstagramが広告素材として販売)によって、Instagramを退会したユーザがPheedに流れて、Pheedのダウンロード数が増えていると。Pheedはビジネスモデルが最初から確立している分だけ、Instragramのようにマネタイズを焦ったSNSからのユーザの受け皿になるのかもしれない。

それ以上に次のTwitterになりうるか、という点では、”ネットワーク効果”が大きいと思う。拙著でも何度か紹介させていただいおりますが、この手のSNSの成否は、”ネットワーク効果”がとても重要。ネットワーク効果は、ネットワーク(つながる)ことによって効果が増すこと。たとえば、電話は世の中に10人しか使っていなかったら誰も使わないだろう、でも、今、携帯を含めてほとんどの日本人が電話を利用していているので、そのつながっている効果(ネットワーク効果)は高い。一方、Pheedの場合、自分も使ってみたけど、”Pheedでなければできないこと”はあまりなく、ネットワーク効果という点では、PheedはFacebook, Twitterとくらべてやや低いと思うし、これで課金があっても、利用する人はそれほど多くないと思われる。

自分の知っている限り、ネットワーク効果をすぐに高める方法はあまりない(大量の広告費をかけて一気に攻勢をかける手もあるけど、ブームが終わるとユーザは飽きてしまう)。一気呵成に広告をかけるモデルより、むしろ、じっくりコミュニティを育てていく方が現実的のように思われる。たとえば、Pheedでは、注力するコミュニティとしてスケートをあげており、スケート雑誌「transworldskate」とタイアップして、Pheedページを作成している。このPheed、一気にユーザが拡大するわけではないだろうけど、じっくり育てるモデルに注目です。

進化するTwitterのビジネスモデル

3月 13th, 2013 | Posted by admin in テクノロジー | 経営 - (進化するTwitterのビジネスモデル はコメントを受け付けていません)

Twitterといえば、オンラインストレージのDropboxと並んで、IPO有力候補として注目されている企業。とくに、2011年8億ドルをロシアのベンチャーキャピタルから調達していることもあり、VCの出口として年内に公開するのではといわれている。

そうしたなかで、Twitterのビジネスモデルが変わりつつある。
4 Ways the Twitter You Know is Changing Foreverによれば、次の4つの道に進化し、プラットフォーム化しつつあるという。

  1. レーティングサービスとしてのTwitter:自分も含めて140字のつぶやきで多いのは、テレビの感想。そのテレビの感想をまとめて、レーティングをつけて、データを提供すれば、それをほしいと思う会社はいる。Twitterは、ソーシャルテレビを分析するBluefinを買収し、広告代理店Nielsenと共同で、テレビのレーティングサービスを提供する。
  2. ソーシャルコマースといてのTwitter:Twitterは、2013年2月にクレジットカード大手のAmerican Expressと提携。ユーザ情報にクレジットカード情報を記載し(まだ、実装されていない模様)、AMEXが指定したハッシュタグが付与されている商品を登録したクレジットカードで一発で購入できるサービス。
  3. キュレーションとしてのTwitter:これも実装されていないものの、ツィートに、”high(高い)”,”medium(中間)”,”low(低い)”という優先度をつけ、優先度の高いツィートを優先的に表示する。(現在のFacebookのアプローチに近い)。そして、これも発表されたわけではないけど、優先度”high”を課金として徴収する。いわゆる、カネで優先度を買う方法も検討されているという。
  4. ディスカッションフォーラムとしてのTwitter:今後のSXSWで発表されるTwitterの機能の一つであるnestivityは、フォロワーに質問をしたり、フォロワーとディスカッションする機能を提供する。単に、一方的ツイートするだけではなくて、フォロワーとのディスカッションフォーラムを展開するサービス。

すくなくとも、この4つを確実に実行すれば、投資家が満足するようなマネタイズ(収益化)は可能になると思う。ただ、マネタイズに走るあまりに、ユーザが離れてしまう場合もすくなくない。たとえば、ツィートの優先度をカネで買うことができれば、たちまち、ツィートが広告だらけになって、”いつものTwitter”ではなくなる可能性もある。たしかに、Twitterはマネタイズのプラットフォームに近づきつつあると思うけど、楽しくツィートできる”いつものTwitter”であってほしいと一ユーザとして願うところです。