感謝すること

8月 16th, 2019 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (感謝すること はコメントを受け付けていません。)

稲盛さんの新刊「心。」に染み入る話がありました。

 京都の小さな町工場からスタートした京セラが創業して初めての注文が松下電器(パナソニック)。で、当時は、ほとんど名前が知られてなかった京セラに注文してくれたことに感謝する反面、品質・価格はとても厳しく、とくに価格については毎年厳しい値下げ要求があり、それに応えるには並々ならぬ努力が必要だったといいます。

 他の業者は、これに対して「下請けいじめ」と不平不満をこぼす一方、京セラは毎年注文を頂けること、それによって鍛えられていることに感謝しました。そして、一見、無茶にみえる注文でも採算が取れるように知恵を絞り、努力を重ねた結果、京セラが米国に進出した際、他社にくらべて、圧倒的に安くてよい製品ということで、広く受け入れられたという。

 これはIT系でも当てはまる話かと。無茶な注文とブラックとの線引きは難しいところですが、不平不満をいわず、ポジティブに取り組む、これは大事で、そして、無茶な納期でもちゃんとやってくれる、こういう会社は信頼されますよね。

 会社の財務だけを見るのではなく経営者に会って、経営者の考え方を知るべし」 ー 昔、アナリストをやっていたとき、よく言われました。たぶん、こういう心がけを見るべしということなんだと思います。

 というわけで、一見、無茶と思われることでも、きちんと検討して、知恵を絞って、不平不満を言わず、ポジティブに取り組む、これは大事ですね。

FACT FULLNESSと世界の見方

5月 28th, 2019 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (FACT FULLNESSと世界の見方 はコメントを受け付けていません。)

 さて、最近は昔の本を読むことが多く、新刊はひさびさですが、『FACT FULLNESS』は多くの学びがありました。いわゆる、出色の出来栄え、と言うに相応しいと思います。

 テーマは世界をどう見るかことで、我々は意識せずに先進国、途上国のように分断して考えたり、世界の人口はひたすら増え続けるといった将来を直線で考えたり、一つの例がすべて当てはまるように考えたり、「色眼鏡」をかけてモノをみていると。

 むしろ、こうした思い込みを乗り越えて、データをもとに世界を正しく見るべし、という話と理解しました。データをためる・使うのは大事だけど、じゃあ、どう使うのか。やっぱり、世界を正しく見るためだと思います。

 これは世界だけではなくて、ビジネスでも同じですよね。たとえば、会社で上司が「アイツは使えない」という思い込みで判断するのではなくて、データ・事実にもとづいて正しく世界を見る、どの世界でも共通の話なんだと思います。

 あるいは、日本の場合、「外人」は思い込みが多い気がします。まあ、もともと島国ということもあるんでしょうが、我々は髪の色が違うと「外人」って思い込みがちですよね。でも、見た目はアメリカ人だけど、日本語しか話せない、ZIP!の朝ごはんジャーニーに出演しているマーティンは外人じゃないですよね。あと、中央競馬で最近は外国人騎手が増えていますが、一言に外国人騎手といっても日本で免許をもっているD・デムーロ騎手、C・ルメール騎手は短期免許で来日する外国人騎手ではなくて日本人騎手と言うべきですね。

 いずれにしても、こうした思い込みは、誰にもある話で、だからこそデータに基づくファクトフルネスが大事で、よい刺激になりました。自分が思うに、本のクオリティは、かけた時間に比例すると思っています(だから、自分が書く時もとことん時間をかけるわけですが)。たとえば、今年映画化されるピアノコンクールの名作『蜜蜂と遠雷』は構想12年、取材11年、執筆7年もかけた名作です。『FACT FULLNESS』も著者ハンス・ロスリングという一人の人生そのものの経験がすべて詰め込まれていて、それが何とも言えないコクになっていると思います。事あるごとに読み返そうと思います。

 

 

雍正帝 中国の独裁君主

5月 5th, 2019 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (雍正帝 中国の独裁君主 はコメントを受け付けていません。)

ここのところ読んでいて思うところがあったのでシェア。宮崎市定「雍正帝 中国の独裁君主」(中公文庫)を読みました。もともと、トップダウンというマネジメントスタイルに興味を持っていて、中国の皇帝は究極のトップダウンという話を聞きました。で、このスタイルに興味を持っていたので読んでみました。

 この本、良い意味で裏切られました。中国、清時代、第4代皇帝康熙帝と第6代皇帝乾隆帝の間の第5代皇帝雍正帝は、たしかに、地方の政治の細かいことまで口を出す、いわゆる、マイクロマネジメントのスタイル。まあ、現在だと社長が平社員の仕事についても全部口を出すスタイルでしょうか。

 ただ、天子である中国の皇帝を以てしても、命令に従わないことは多々あったようで。それは、中国の科挙制度で登用された官僚が本書の言葉を借りれば「資本家」になり、地元の民は、皇帝の命令よりも資本家の命令を聞き、かつ、皇帝に正しく報告しなかったと。会社でもありますよね、こういうの。

 なので、雍正帝は「大小の官吏からべつべつに報告させて、ただいに比較してみてその間に虚偽がないか確かめねば気が済まなかった」(p103)という。これ、自分がアナリストのとき同じことをいわれました。事業会社は得てして自社に都合がいいことを言う傾向あるので、取引先、顧客にもヒアリングしろと。独裁者といえども自分の言うことを聞いてくれなくて苦労が絶えないと。

 この雍正帝のマイクロマネジメントは資本家には窮屈なようで、結局、13年しか続かなかったものの、このマイクロマネジメントが清の国力を押し上げ、つぎの乾隆帝の治世につながったと。結局は、この官僚制度がネックになって、外からの外圧で清は滅亡します。なので、マイクロマネジメント自体も否定すべきものではないのかもしれないですね。

 自分が思うに歴史書の醍醐味は昔何が起きたかを知ることではなくて、過去の出来事を「自分ごと」ととらえることにあると思います。自分が司馬遼太郎をこよなく愛するのも、彼がまるで坂本龍馬のような歴史上の人物と昨日酒を酌み交わしたように「自分ごと」として書いているところにあると思います。宮崎先生もまさに同じで、ひょんなことから古本屋で雍正帝の資料と出会い、雍正帝を「自分ごと」として噛み砕いています。この本最初に出版されたのが60年前近くですが、明日、どこかの会社で同じことが起きているような気がします。

新・青年社長

5月 14th, 2018 | Posted by admin in 日々の思い | 経営 | 長橋のつぶやき - (新・青年社長 はコメントを受け付けていません。)

ブックオフの108円均一コーナーは、自分にとっては宝の山みたいなところです。基本は昔ベストセラーになったけどみたいな本が大量にありますが、中には掘り出し物があります。いま、ブックオフの業績あまりよくないですが、個人的にはこの108円均一コーナーはなくなってほしくないですね。。

 さて、そのなかの掘り出し物の一つが先日読んだ高杉良「新青年社長 上下」です。言うまでもなくこの青年社長はワタミの創業者で、いろいろと毀誉褒貶がある方ですよね。まあ、毀誉褒貶はともかくとして、大いに学ぶべき点は2つありました。

 まずひとつは彼のフレーズ「夢に日付を」、前に聞いたことあるけど、いまいち理解できなかったのですが、この本を読んで納得しました、自分の理解では、アクションアイテム(夢)に日付をつけること。これは当たり前のようで、意外と難しい。

 たとえば、社内のブレストで「これいいね!やろう」となったとしても、それがキチンとプランニングされて、実現にこぎつけるケースって意外と少ないのではないでしょうか。あと、個人でもそうで、「これやろう!」って思っても、日々の忙しさにかまけて、なおざりになってしまう、よくある話ですよね。

 そうじゃなくて、「夢に日付を」入れる。やるべきことに対して、日付を設定して、その日付にあわせて確実に実行する。これがキチンとできる組織は強いですよね。まあ、戦略・プランはかけるけど、実行が伴わないというケースが多いなか、日付を入れるというのは学ぶべきですね。

 もう一つは、小さな出会いを大切にすること。ワタミは、NPOを支援したり、農園を経営したり、良し悪しをともかくてとして多角的に事業を展開しているけど、そのはじまりはちょっとした縁、たとえば、小学校での講演の縁でたまたまNPOを始めるとか、そこからはじまっています。

 自分が思うに、どんな大きなビジネスもこうした取るに足らないかもしれない小さな縁を大切にすることからスタートすることが大きなビジネスにつながる思うのです。これも学ぶべき点だと思いました。

裾野をひろげる

4月 23rd, 2018 | Posted by admin in 日々の思い | 長橋のつぶやき - (裾野をひろげる はコメントを受け付けていません。)

さて、最近の新卒採用で話題となっているのが、メガバンクの採用大幅減。まあ、フィンテックとか支店減とかいろいろ機械に置き換わるなかで、採用減は仕方ないことかもしれません。

 で、これがこれからどういう影響を及ぼすのだろうと先日ある方と話す機会がありました。その昔、自分も金融業界の端くれにいたこともあり、そのときの印象です。外資系の場合、基本、新卒採用して、そこから大事に育てて、終身雇用というケースは、ほぼゼロです。まあ、稀に新卒で頭角を現して、そこからあれよあれよと出世するケースもあるけど、多くは5年以内に転職します。天書先は、外資のコンサルとか最近だとスタートアップとか。

 で、それに代わるのがメガバンク出身の転職組、自分の印象だと、メガバンクは人材育成制度がきっちりしていて、かつ、転職組にはガツガツした人が多くて、外資にはわりとマッチしていた気がします。で、長い目でみると、このメガバンク就職組は減りますよね。そもそも、外資自体が日本撤退もあるので、それはそれで寂しいですが。

 閑話休題。もうだいぶ前ですが、ニュージーランドを旅して思ったことがあります。それは、ニュージーランドのどこにいっても、かならずラグビー場があり、誰もがラグビーに参加・応援する、で、その頂点にオールブラックスがあると。裾野が広ければ山高しの典型ですね。

 と考えるとこのメガバンクの採用減、テクノロジーが進化するうえで仕方ないことかもしれません。ただ、やっぱり、裾野は狭まりますよね。まあ、メガバンクが裾野を広げる役目ではなくて、テクノロジー企業が金融の裾野を広げるのでもよいかもしれません、それはそれでチャンスであり、自分も含めて裾野を広げていければと思いました。

家康にみる抜擢力

12月 11th, 2017 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (家康にみる抜擢力 はコメントを受け付けていません。)

普段、あまりテレビをみることはないのですが、こないだブラタモリの彦根の回をたまたま見ていて思うことがありました。

 彦根は交通の要衝、京都、北陸を行き来するには、彦根を経由する、新幹線も彦根を通りますよね。そして、徳川家康は、その要衝に自分の最も頼りとする井伊直政を任じたという。

 もう400年近く前の話だけど、意外といまの経営にも接点があると思いました。会社は小さいうちは創業者・社長がすべて把握することができる、でも、大きくなるとすべて自分が面倒を見ることができない。

 そうした場合どうするか?これが会社が大きくなるか縮小均衡かの分かれ目だと思うのです。家康のように、これだと思う人材を充てる。会社でいえば、連結子会社を作って、これだと思う人材に任せることに近いかもしれないですね。

 で、先日、ある会社の方の話を聞いてなるほどと思いました。その会社では、20代でも子会社の役員、社長に抜擢するという、そして、そこでマネジメントを経験して、苦労することで、一皮も二皮も剥けるという。これは商社も同じカルチャーかもしれないですね。

 さすがに家康は老獪たるがゆえにこれだと思う人材を抜擢しながらも、徳川体制を維持する仕組みを考えました。そこまで老獪さは兼ね備えていませんが、抜擢する仕組み、これは重要だと思います。土佐の山内一豊も同じですよね、いままでは幕末の本ばかり読んでましたが、戦国時代、家康も勉強してみようと思いました、これは来年の抱負です。

チャレンジ&レスポンス

10月 1st, 2017 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (チャレンジ&レスポンス はコメントを受け付けていません。)

さて、本日の日経朝刊の1面に東芝解体として、東芝の統治不全の話がありました。そのなかで、登場したのが、「チャレンジ&レスポンス」、もともと、東芝元社長・臨調会長の土光さんが提唱した概念で、「失敗したら社内全体で早期に議論を尽くし、改善にあたる」を意味するも、次第にチャレンジが「過度な目標を強いる」、「業績を取り繕う」にねじ回げれらてしまったと。

 土光さんは自分にとっておこがましいかもしれませんが、理想とする経営者で、彼の書いたもの、伝えたものをこれまでいろいろ読んできました。で、この「チャレンジ&レスポンス」、読書家であった彼がイギリスの歴史家アーノルド・トインビーの著書を読んで発見した経営手法という。(*)

(*)
「清貧と復興 土光敏夫 100の言葉」(出町 譲・文藝春秋、2011年)p93

 まず、チャレンジとは、社長が事業部長に対して説明を要求すること。それに対して、事業部長はそれに素早く反応する、これがレスポンス。古代ローマでは、管轄する地域が多かったので、ある程度現場に任せながらも、最終的にトップが責任を負う、そんなところから生まれたスタイルと理解しています。

 自分もかつてこの問題に悩んだことがありました。基本、自分はわりと作業が好きなので、人に任せるより自分でやった方がよい場合が結構あり、でも、増えつづける業務にどうするか。やはり、答えはチャレンジ&レスポンスで、基本的には任せる、だけど、責任はとると。

 で、このチャレンジ&レスポンスでしんどいのが任せること。任せたからには、途中で口出しをしないで、アウトプットに対して責任を取らなくてはいけない。そのためには、やっぱり、綿密なコミュニケーションが必要だと思う。

 ひるがえって、東芝の話、おそらく、というか、当たり前なんだろうけど、チャレンジ&レスポンスの必要十分条件であるコミュニケーションが足りていなかったのではないかと。やっぱり、会社も大きくなると、コミュニケーションがなおざりになる、だからこそ、ちゃんとコミュニケーションをしなくてはと思ったのでした。

チームプレーか個人プレーか

9月 3rd, 2017 | Posted by admin in 経営 | 長橋のつぶやき - (チームプレーか個人プレーか はコメントを受け付けていません。)

これが良い悪いという話ではありません。自分は普段あまりテレビを見るタイプではありませんが、久々に9月3日夜のNHKスペシャルを観ました。タイトルは、「デナリ大滑降」、冒険家の佐々木氏がアラスカのマッキンリーあらためデナリを登頂し、そこからスキーで大滑降するというドキュメンタリーです。

 デナリを登頂し、スキーで順調に滑降していたものの、途中でメンバーの一人が雪ではなく氷にスキーを取られて負傷、命に別条はないものの靭帯損傷で、その日は滑降ができなくなり、ベースキャンプに戻り、その日を終えます。この時点でどう次を選択するか、それには正解はないけど、選択が分かれるところだと思いました。一つは、彼は置いて、元に戻って滑降を再開する、もう一つは、メンバーで滑降できなかったので断念する。実際は、前者を選びました、まあ、これはこれでありと思います。

 マイケル・サンデル教授は「ハーバード大学白熱教室」でトロッコ問題として一つの問題を提起しています。それは制御が効かないトロッコが上から滑走してきて、何もしなければ下にいる5名の作業員が死亡、作業員がスイッチを切り替えれば別のルートに代わるものの1名の作業員が死亡、どっちをとるか?トロッコ問題、滑降問題、いずれも解はない話ですが、会社、あるいは、チームのリーダーの場合、滑降問題については、後者な気がしてなりません。

 登山の場合、個人の力が大きいので、個人プレーでよいと思います。会社・チームも個人プレーによるところは、もちろん、ありますが、それ以上に、チームが団結して、一体化することが大事と思います。なので、個人のスキルはそれほど高くないかもしれないけど、団結力で補う、そのためには、チームの成功を考えることが大事なのかなと。ま、いずれにしても、よい考えるきっかけになりました。

 

 

ものづくりベンチャー経営に必要なたったひとつのこと

8月 27th, 2017 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (ものづくりベンチャー経営に必要なたったひとつのこと はコメントを受け付けていません。)

 つねづね、自分はハードウェアベンチャー(ものづくりベンチャー)のマネジメントは、結構、難しいと思っています。そして、先日、ある方とお話しているうちに、この仮説をさらに止揚するきっかけとなったので、シェアしてみます。なお、これはあくまで一般的であって、特定の話ではありません、かつ、自分の所属している組織の見解を示すものでもありません、あしからず。

 なぜ、ものづくりベンチャーは難しいのか? 自分は理解では、当たり前だけど、ハードウエアを作るから。そして、ファイナンスの観点からみると、企業のバランスシート(貸借対照表)の左側(資産サイド)には、現金があり、ハードウエアをつくるということは、その現金を使って、ハードウエアの部品・組み立て等など加工して、それを同じく左側の在庫として計上する。すなわち、仕訳的には現金が在庫に振りかえる処理をする(現金→在庫)。

 その在庫が最終的にお客さんとの売買が成立して、在庫がはけるかわりに、現金が入ってくる、このビジネスサイクルであれば、全く問題ない。でも、意外とこれが難しい。とくに、”ベンチャー”の場合、コンセプトはあっても、そのコンセプトがハードウエアにキチンと繁栄されていないケースが多い。設計図をもとに発注したけど、違ったものができたのでやり直しというケースは結構ある。そして、その旅に、現金が在庫になり、反古になったものは在庫のまま使われず、死蔵在庫になりがち。そして、その在庫から現金を回収できずに、どんどん現金がでていくという負のスパイラルに陥るケースもある。

 ソフトウェアの場合、こうした現金→在庫サイクルについては、ハードウエアにくらべて圧倒的にリスクは低い。会計上、ソフトウェアを資産化するケースもあるけど、よほど外注をつかわない限り、基本は内部の人件費だし、やり直すのも、最初からやり直しというケースはなきにしもあらずだけど、基本はコードの修正で対応できる。だから、リスクという点ではソフトウェア・サービスの方が圧倒的に低い。

 こうなれば、いっそのこそベンチャーはソフトウェア・サービスでいいじゃんと思うかもしれない。自分はそれを否定しないけど、ハードウエアにもメリットはある。こうした、現金→在庫のループをぬけて、ハードウェアがお客さんに納入された場合、モノによるけど、比較的安定的に供給できる。ソフトウェア・サービスの場合、すぐに陳腐化する可能性はあるけど、ハードウェアをすぐにマネ、納入するのは、敷居が高い。中国などにマネされるリスクはあるだろうけど、そこまでいけば御の字ではないでしょうか。

 というわけで結論、ものづくりベンチャーのマネジメントにおいて必要なたった一つのこと、それは現金→在庫バランスでしょう。とくに、エンジニアが強い会社のばあい、カネに糸目をつけず、はやく次の試作をすべし、みたいに、現金→在庫べランスをあまり考慮しないケースも多い。もちろん、次へつなげる試作も重要だけど、おカネは企業の血液、現金がなくては会社生きていけない、この現金→在庫バランスをキチンと考えることが大事と思うのです。

笑顔は社長の能力

5月 2nd, 2017 | Posted by admin in 長橋のつぶやき - (笑顔は社長の能力 はコメントを受け付けていません。)

私淑するバリュークリエイトの三富さんが推薦されていた「ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み」(近藤宣之 (著) ダイヤモンド社)を読みました。結論から言えば、とても良い本でした。
 内容はタイトルそのままですが、わりと自分の目指している理想に近いと思います。で、テーマの人を大切にするってことを自分なりに要約すると、この一説である”社員が会社に求めているもので一番大切なのは、「言いたいことがいえること」です。”(p133)かと思います。

 これは、当たり前なことだけど、組織が大きくなると以外と自然と”壁”ができてしまい、お互い言いたいことがいえず、結果として組織として停滞するというのはよくある話です。
 では、どうやって「言いたいことがいえる」環境をつくるか、いろいろあるけど、やはり、社長だと思う。この本では、社長の役割を”「笑顔が社長の仕事」であり、「笑顔は社長の能力」(p54)”と指摘し、さらに”社長の笑顔は、「いつでも話しかけていいよ」「怖くないよ」という情報と同じで、社内の空気を明るくします”(p55)という。

 「社長の笑顔が多ければ多いほど、組織が活性化する」というのは、自分の確信的な仮説の一つで、先日、平松さんはソニーのカルチャーを引き合いに出してネアカたるべしと仰っていましたが、同じ話だと理解しています。
 さて、先日、グーグルが自社のチームのなかで何が生産性に寄与しているかを調査したなかで、浮かんできたのが「心理的安全性」(Psychological Safety)という。チームのメンバーがひとりひとりがそのチームにして気兼ねなく発言できる、こうした”安全性”が生産性向上のカギと。この安全性の代表が笑顔かもしれないですね。自分もいつも笑顔でいたいと努めていますが、たまにふざけるなというときがあって、気をつけないとなあと思いました。いろいろな気づきがあり良い本でした。

https://www.amazon.co.jp/dp/B06XKQTPXY