野村ノート

7月 3rd, 2019 | Posted by admin in 長橋のつぶやき

前にも書いたかも知れないのですが、自分にとってブックオフの108円コーナーは得難い邂逅です。で、ブックオフの108円コーナーで読んだのが「野村ノート」たしか、昔読んだような気がしたのですが、自分が経営に関わるようになって、とても身に沁みました。やはり、野球の監督と会社の経営はとても近い話と思います。

 で、ノムさんがこの本で伝えたいメッセージの一つはデータの活用。この本が出版されたのは、2005年、ヤクルトでリーグ優勝を制し、阪神の監督を務め、楽天の監督になる前のころです。

  彼の教えを要約すれば、まず、投手・打者ともに相手のクセを読めということだと思う。たとえば、投手であれば、ここぞという場合にストレートのような同じ球種しか投げられない場合、打者に読まれる、だから、シュートなどの他の球種をマスターすべしと。

 それは結局のところ、それは手数を増やすことで、打者に対してプレッシャーを与えると。だからこそ、打者もそのプレッシャーに負けず、投手の心理を読むべしと。

 まあ、ビジネスもこれと同じですよね。まず、データは大事ですが、そのデータは相手を知るためにあると。野球でいえば、昨今はデータ活用が盛んですが、ノムさんの考え方であれば、おそらく、データ解析で出た答え呼んで、その裏を出すと思います。

 ただ、裏をかくだけが監督の仕事ではなくて、むしろ、4番、エースを育てるという。野球の場合、実際の試合となると、監督がすべてコントロールできるわけではなく、エース・4番といったプレイヤーが重要という、だから、そのエース・4番をどう育てるかが監督の役割だと。

 会社でも同じですよね、マイクロマネジメントで社長がすべて口を出す組織もありますが、結局、野球あるいはサッカーのようにエース、キャプテンに任せざるをえない場合もありますよね。だからこそ、信頼できる4番・エースを育てる、これは社長の役割かもしれないと思いました。

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