ダークホースとチャンス

9月 10th, 2021 | Posted by admin in 長橋のつぶやき

「Dark Horse 好きなことだけで生きる人が成功する時代」を読みました。表題のダークホースは、競馬でいう穴馬ですね。競馬の場合、事前オッズで1~3倍くらいを本命◎、順当にいけば勝ちます。ダークホース穴馬▲はレースの展開によって番狂わせで勝つ、ですね。ただ、馬主的な観点から言えば、出走するレースは全力を尽くして勝つつもりで、本命も穴も関係ない結果論でもあります。
 

で、この本でいうダークホースは、標準のコースではないはずれたコースです。たとえば、標準コースで、天文学者になるには、大学で天文学を専攻して、博士号をとって、研究者になる、ま、いわゆる、順当なコースです。ダークホースの場合、高校を卒業して、アルバイトをしていて、星に興味をもって、そこから勉強をして、天文学者になったという、本命ではない、亜流、ダークホースの位置づけがあると。


 ま、この手の話は、本人のモチベーションというか志というかやる気次第なところは大きいと思います。たとえば、音楽が本当に好きであれば、その好きなことをするために、どんな境遇だろうが徹底的に努力して、ポジションを勝ち取ると。


 ただ、この「ポジションを勝ち取る」のは、我武者羅に努力するのではなく、自分にあった方法で勝ち取るべしと言います、これは大事な視点ですよね。たとえば、ワインソムリエの最高資格マスター・ソムリエ資格は、単にワインを暗記するのではなく、知識・経験・想像力あらゆる力を発揮しないと合格できない資格といいます。で、この資格に合格するには、単に暗記、時間をかけるのではなく、論文を書くのが得意なのではあれば論文を書く、あるいは、味覚と身体感覚(この赤ワインであれば、舌がピリピリするなど)が鋭いのであれば、これを活かすなど、自分にあったやり方・勉強方法を見つけることが重要だと。


 自分の理解では、全員がダークホース▲になるわけではなく、問題外である無印も存在します、そして、無印が勝つこともあります。ただ、どんなレースでも1位は1頭しかいません。なので、本命◎もあれば、ダークホース▲もあれば、無印もある、この多様性というのでしょうか。誰にでもレースに出走して、勝つチャンスがある、たとえば、江戸時代の封建制度では才能があってもレースに出走できないですね、チャンスを与えること、これが重要だと思いました。

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